東風戦における良配牌 考察

麻雀をやりだしたのは、およそ1年半前くらいからであるが、そのときにお世話になったのが、「天極牌」である。今は、「セガNET麻雀 MJ」などに押され気味となっているようで、ご新規さんが少ないように感じる、やや寂しいネット麻雀ゲームである。

 

長い道のりを経て、ついにレーティング1900台に到達することができた。あと100上げれば「人極印」であるが、ここからが長い道のりになりそうだ。しかも、こういう良レーティングから一気に200くらい下がることも、天極牌では結構ある。下がるかもしれない今のうちに記念撮影。

麻雀のルールを知ったと同時にこのアプリで遊んだため、ルール知りたての東風戦は、とにかく殴りこみ麻雀で、レーティング1400台あたりをウロウロしていた。一時、レーティング1300台、平均順位が2.75ほどまで落ちこんだこともある。

 

レーティング1300~1400時代は、とにかく放銃率が高く、15パーセントに達していた。

 

対戦相手も、とにかく上がるために必死になっており、3鳴き4鳴き・大明カンは当たり前という、非常に荒れた展開になることばかりであった。

 

1300台まで落ち込んだときは、さすがにアカウントをつくりなおしてしまおうかと悩んだりもしたのだが、せめてレーティング1500まで戻してから消そうと考えた。アカウントを作り直しても、今の打ち方のままだと、結局またレーティングが下がっていくなと感じたからだ。

 

 

それから数ヶ月、試行錯誤をしていたが、あることをしだしてから、レーティングが一気に上昇。1500どころか、1600に達することができた。そのため、現在もアカウントを変えずにプレイしている(今考えてみると、1300→1900って相当頑張ったような)。

それは、とても簡単なことで、「ベタ降りをする」ということである。

 

つまり、ゼンツの殴り合い麻雀をやめて、相手が先制リーチをかけてきたら、よほどの大物手ではない限り、面子を崩してオリる。これだけで、ネット麻雀ではかなり強く(?)なることができる。

 

そもそも東風戦は、東一局から東四局(オーラス)までが非常に短いため、安い手で殴りあいになることが多いのだが、一回安い手をツモられたくらいなら、じゅうぶんに巻き返すことができる。


短い対局の間で絶対にやってはいけないことが「放銃」である。それがたとえ7700点や5200点であったとしても、東風戦では致命傷となる。逆に言えば、東一局で5200点を上がれば、ほとんど1位、2位で確定したようなものである。絶対に、他人の当たり牌を捨ててはいけない。

 

非常に短い対局ではあるが、最低4回のうち1回ぐらいは、「狙える配牌」があるはずだ(たまにないこともあるが・・・)。


東風戦における「良配牌」

 

(1)ペンチャン待ちがない(少ない)

 

(2)孤立した字牌がない(少ない)

 

(3)ドラが少なくとも1枚以上ある

(1)東風戦において、配牌にペンチャン待ちがあるのは致命的だと思っている。


半荘であれば、チャンタ系の役を狙って、じっくりと手役を整えていくことができ、他家のリーチに対してもオリやすいヤオチュー牌を多く持つことができる。仮に他家にあがられても(よほど大物手でない限り)巻き返せるチャンスはたくさんある。


しかし、早さ重視の東風戦においては、少々厄介な存在だと思う。鳴いて速攻するのも手だが、そう簡単に3・7をツモってきたり、上家が捨ててくれるとは限らない。そして何より、チャンタやジュンチャンなどは、「鳴いてまで作るに値しない役」である。


一言で表すなら、「ハイリスク・ローリターン」だろうか。鳴けば鳴くほど、アンパイは減っていく。無理に鳴いたり形の悪いテンパイをして、上がったとしても安い。


最悪なのは、鳴きまくった後に他家にリーチされること。そうなると、少ない持ち牌の中から決死の覚悟で牌を切っていかねばならない。個人的に、そういった危なっかしい状況に陥ることは絶対にしたくない。


そのため、よほどの事がない限りはメンゼン。そして、いい形でリーチをかけるように心がけて打っている。

配牌例1。ドラは赤5mのみ。西北はオタ風。
配牌例1。ドラは赤5mのみ。西北はオタ風。

↑こういう感じの配牌は、誰しも一度くらいは来たことがあるのではないだろうか。

 

東風戦では、最初から「オリろよ」と言われてるようなモンだ。

 

正確に言えば、半荘戦であっても、このような配牌は「良い」とは言えない。しかし、先ほども書いたとおり、なんとかチャンタ系の役にもっていけそうな気はする。とくに半荘東場であれば、「この局は運がよければ和了って、ダメならさっさと他家に和了ってもらって、次の局にかけよう」と考えることもできる。

 

しかし、短い短い東風戦。次の局まで我慢しよう・・・なんて考えていたら、あっという間にオーラスをむかえてしまう。しかし、和了までは遠いし、テンパイできても待ちが悪くなりそう・・・。チャンタなら赤ドラも捨てなきゃいけないし・・・。

 

なーんて感じで、とにかくペンチャン(チャンタ系の役)と東風戦は相性が悪いと思う。



場の状況にもよるが、同じチャンタやジュンチャンであっても、「速攻できそう」な配牌であれば、積極的に鳴いて(あるいはメンゼンで頑張ってもよし)、一番にテンパイしてしまうのがよいかもしれない。

配牌例2。混老頭寄りの配牌・123 or 789で一面子以上できているなら、狙ってみてもよいかもしれない。
配牌例2。混老頭寄りの配牌・123 or 789で一面子以上できているなら、狙ってみてもよいかもしれない。

(2)孤立した字牌がたくさんあるとゲンナリ。

配牌例3。孤立した字牌が多いのは、それだけでかなりハンデを背負うことになる。
配牌例3。孤立した字牌が多いのは、それだけでかなりハンデを背負うことになる。

こういう配牌が来たときの第一声は「うわぁ・・・」

 

さきほどのペンチャン待ち・カンチャン待ちばかりの配牌1に比べると、パッと見ると行けそうな感じがしなくもない。中張牌が多くあり、一つでもリャンメンターツがあると、それだけでかなりマシに見えてしまう謎。

 

実際先ほどの配牌1に比べれば、まだチャンスはあるように感じる。4mや7mを引いてきたり、早い段階で2・4sをツモってくれば、それなりに戦える手にもなりそうだ。

 

 

でも、コイツもかなり悪い配牌だと思う。孤立した字牌が多すぎるのだ。

 

 

こういった経験はないだろうか。

 

この手は、たしかにリャンメンターツもあるし、運よく4mや7mをツモってくれば、そこそこの手になってくる。そうしたうえで、邪魔な存在になってくるのは孤立した字牌である。だから、面子ができていく過程で、バンバン捨てていくのだ。しかし、リャンシャンテン~イーシャンテンあたりになってきて悲劇をむかえる。

 

序盤でいらないと思って捨てた字牌や数牌をまたツモってくるのだ

 

それも、一回やそこらではなく、何回も無駄な牌をツモってくる。運が悪いと、河に三元牌の刻子ができていたりすることもある。

 

つまり、こういった字牌が多い配牌のときは「中盤以降のムダヅモがとても多い」という現象が起こるのではないかと感じる。

 

(1)でも書いたとおり、東風戦は「早さ」が大切であると思っている。そんな中で、貴重な一巡を無駄にしてツモ切りをする事のなんと悲しいことか。

 

こういった配牌も、最初からオリ重視でいく。運がよければ上がって、悪ければベタオリ。そんな手だ。

(3)東風戦高得点のカギは「ドラ」のあるなし。

 

くどいようであるが、東風戦では早さが命である。よほどの好形でない限り、ノンビリと手役をつくっている暇はない。

 

そこで重要になるのは何かといえば、「ドラ」である。ドラに恵まれているか、恵まれていないか。実はそこも麻雀における勝ち負けの大切な要素なのではないかと思っている。

配牌例4。
配牌例4。

↑こういった配牌が、東風戦では一番強いと思う。

 

中張牌が多く、速攻できそうなかたちだ。ドラも2枚あるため、タンヤオドラドラを目指しながら打っていきたい。

配牌例4-1。
配牌例4-1。

理想形1。確定三色タンヤオドラドラ。2p3sのシャボ待ち。


ツモ・ロン上がりいずれも満貫。

配牌例4-2。
配牌例4-2。

理想形2。258s待ち、25三色。タンピンドラドラ。

 

25→ハネ満(平和タンヤオ三色ドラドラ{メンツモ})、リーチで倍満。


8ツモ→満貫

8ロン→4ハン30符(平和タンヤオドラドラ)

親:11600、子:7700


理想形は三色ができあがることであるが、東風戦であれば、無理して役ができるまで待たずとも、良形テンパイになれば、リーチをかけてしまってもよいと思っている。それぐらい、東風戦では早さが大事だと思う。


とくに、レーティングが高い人であればあるほど、実は早さ勝負を重視していて、先制リーチをかけられると、放銃したくないがためにオリ気味で打ってくれることが多いような気がする。


東風戦で一番大事なのは、放銃しないこと。次に大切なことは、いかに早くテンパイできるか(それも良形で)である。


そういった意味では、リーチをかけているにもかかわらず、ゼンツでくるような人は、少々怖い。麻雀初心者さんは、ある意味最大の敵なのかもしれない。


麻雀シリーズ、続きます。